私は極地探検家でも研究者でもありません。
北極はおろかアウトドアにも全く興味のない、その辺にいるタダのOLでした。


インターンシップ
かねてより英語圏に長期滞在したかった私は、新聞広告の「日本を教えて世界を学ぶ」という文字に飛びつき、 会社を辞めて、ある団体のインタ−ンシップに参加しようと決めました。最近は「一年間英語だけで暮らしてみませんか」という殺し文句に変わっていますが、行きたい人はみんなコレで心が動くんですよね。

インターンシップといっても内容は様々です。私が選んだのは一番オーソドックスな、9ヶ月間現地の学校で日本の文化や習慣などを教える、というものでした。子供達に囲まれて折り紙や日本の歌や料理なんかを紹介して、自分はそのうちに英語が上達して・・・なーんて、ごく普通の想像を膨らましていたところまでは、他のインターンシップ参加者と同じでした。
イヌイットの子供達
イヌイットの子供達




イヌイットの学校からの依頼
イヌイットの少女
イヌイットの少女

ある日その団体から、「カナダのイヌイットの学校から依頼があるのですが、行ってみませんか?」という電話をもらいました。旅行じゃ行けなさそうだし、面白い経験が出来そうだなーと思い、二つ返事で行きますと答えてしまいました。

北アメリカ大陸先住民族の謎知らないとは恐ろしいもので、そこが私の愛読書である「北アメリカ大陸先住民族の謎」に載っている極寒の土地であったとは、その時は知る由もありませんでした。何となーく想像はしましたが。

なぜこの学校を紹介されたかというと、理由は明らかでした。必要書類の希望事項に軽い気持ちで「世界中の少数民族に興味があります。」と書いたのです。でも、まさか本当に紹介されるとは夢にも思っていませんでした。

ちなみに、私の参加したインターンシップでは、団体側は参加者に相談せずに派遣先を決定していきます。1回だけ交渉中の学校について書かれた「中間報告」という手紙をもらいますが、必ずそこに決まるとは限りません。従って、最終的に決定するまでは自分がどの町に派遣されるかは分からないのです。ところが、私の場合は派遣先が特殊だったので、勝手に決めてしまってはマズイと思って、団体事務局が意思確認の電話をかけてきたのでしょう。

さらに余談ですが、参加契約書の余白に、多分私だけだったでしょう、「自らの意志でこの派遣先を希望しました。」と、半ば強制的に一筆書かされました。「行ってもいいよ」とは確かに言ったけど、「行きたい」とは言ってないぞ。ま、いいか。

・・・こんなわけで、ホームステイした場所がたまたまカナダ北極圏だった、という話なのです。